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俺流物語|日本編 第5話「ローカルTV出演依頼!?家元、メディアと対峙す!」
ある日、バーJOJOの店内に、ひときわ分厚い封筒が届いた。 差出人は、千葉のローカルテレビ局「ちいば放送」の情報バラエティ番組『街角イチオシ!』。 開封したマスターが叫んだ。 「家元!テレビっす!出演依頼きましたよ!しかも取材兼、スタジオ生出演っす!!」 「……テレビか」 家元は腕を組み、目を閉じたまま返す。 「“映る”んはええねん。“映される”んが問題や」 「どういうことっすか?」 「テレビってのは、“切り取り”や。都合よく編集されて、“おもろい人”で終わる可能性ある」 「でも、今の語録がもっと広まるチャンスでもあるっすよ?」 マスターの真剣な目が家元を見据える。 「語録は魂っす。だったら、どこで叫んでも、真実は伝わるって思うんすよ」 しばらく沈黙のあと、家元はゆっくりとうなずいた。 「……そやな。弘法は筆を選ばず!“語録は語る場所を選ばず”や」 数日後、収録現場。千葉のローカル局とはいえ、スタジオは本格的だった。 ディレクターの女性が家元に声をかける。 「家元さん、リハーサルでは“キャラ強めで”お願いしますね!あと“語録一発ギャグ”とかあると助かります!」 「語録はギャグやない。“鎮魂歌”や」 「えっ、ええと……まあ本番で調整しましょう!」 不安が走る空気を背に、控室でマスターが顔をしかめる。 「家元……変な使われ方されなきゃいいっすけど……」 「おもちゃにされる覚悟くらい、最初から持っとる」 家元はいつものようにTシャツを着替える。 そこに記された語録は、シンプルだった。 ――《ブレるな。ブレてるやつが笑ってる》 本番。スタジオは明るく、観客の拍手と共に司会が叫ぶ。 「本日の“街角イチオシさん”は、語録Tシャツ職人の家元さんです〜〜!」 パチパチと、少し戸惑い気味の拍手。 「では家元さん!さっそく今日の語録を一発どうぞ!」 家元は、静かに立ち上がる。 「笑わせへん。心に火をつけるだけや」 カメラがズームインする。 「今日、これを言いたかった。“見つかることより、見失わんことが難しい”誰かに見つかるために語録を作ってるんやない。ワシは、“自分を見失わんため”にこれを着てるんや」 一瞬、スタジオが静まり返る。 だが、次の瞬間。観客席からポツポツと拍手が起こり、やがて大きな拍手の波となった。 司会者が、思わず真顔になる。 「……想像以上に、重みがあるんですね。語録って」 マスターがステージの袖でそっとガッツポーズをしていた。 放送から一週間。 家元の語録がSNSで再び話題になっていた。 “言葉に笑わされたくて見たのに、泣かされた”
“心に刺さった。語録Tシャツ買います” 家元はアトリエでプリンターを稼働させながら、静かに呟いた。 「テレビってのは、やっぱり切り取られとる。でも……“本音”は残るもんやな」 マスターが笑う。 「語録は“映る覚悟”まであるっすからね」 家元はノートを開き、新たな語録を記す。 ――《おもしろいより、忘れられへん方がええ》 「ワシの語録が、“ネタ”やのうて“糧”になるように、今日も刷るわ」 この物語は、俺流総本家の歩みをもとに創作したフィクションです。登場人物・団体・出来事の一部には物語上の演出が含まれます。ローカルTV出演依頼!?家元、メディアと対峙す!







