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俺流物語|日本編 第6話「家元Jr.登場!?中学生、語録をパクって大炎上!」

俺流物語|第一章 日本編|第6話

家元Jr.登場!?中学生、語録をパクって大炎上!

俺流物語 日本編 第6話 中学生の家元Jr.と向き合う家元

――“真似”と“継承”の違いは何か?

それは、“覚悟”だ。

語録は流行じゃない。飾りでもない。それを語る者には、言葉の重みと、命の火が宿っていなければならない。

今日、家元の前に現れたのは――名乗るにはまだ早すぎる“継承者”。

第六話、「語録」ってなんや?が問われる回や。

それは突然だった。

ある日、マスターが真っ青な顔でアトリエに駆け込んできた。

「家元!えらいことっす!“家元Jr.”って名乗る中学生が、インスタで語録Tシャツ売ってるっす!!しかも“全部オリジナル”って言って!」

「……ほう」

家元はゆっくりと湯飲みに口をつけた。

だが、目だけが鋭く光る。

「語録、どれくらい似てんねん?」

マスターがスマホを差し出す。画面には、投稿されたTシャツの画像。そこに書かれていたのは、見覚えのある言葉だった。

――《止まるな。止められるまで走れ》 ――《迷うな、言い訳や》 ――《笑われたまま終われるか》

どれも、家元がこれまで命を削って生み出してきた言葉たちだった。

「“Jr.”って名前でやってるせいで、ファンも『これって公認?』って言い出してるっす」

「勝手に継承されたら、“血”が薄まる」

家元は席を立ち、作業着の上に「俺流総本家」と記された半纏を羽織った。

「直接、話しに行くわ」

現地は匝瑳市内の中学校の裏手にある天神山公園。

インスタの位置情報をたどって、マスターが少年の居場所を突き止めていた。そこには、折りたたみ机と段ボール。語録Tシャツを数枚並べて、少年がひとり座っていた。

「お前が、“家元Jr.”か?」

少年はビクッと肩を震わせる。だがすぐにふてぶてしい表情を作った。

「……あんたが“家元”?へぇ、ホンモノ来たんだ」

家元は、少年が並べたTシャツを無言でひとつずつ見ていく。字体、レイアウト、言葉。どれもが模倣の域を出ていなかった。

「なんでやったんや?」

「だって、あんたのTシャツ、かっこよかったから。俺も“語録”っての、考えられるって思った。学校じゃ誰も言葉聞いてくれないけど、インスタなら“いいね”がついた」

「“バズりたい”だけなら、コントでもやっとけ」

家元は静かに言った。

「語録は、“生き様の要約”や。お前、何を削って、その言葉にたどり着いた?」

少年が目を逸らす。

「“感じた”ことはあるけど……“削った”ことなんかないよ。まだ中学生だし」

「だからJr.やない。“偽”や」

家元の言葉に、少年の目が揺れた。

「でも……でもさ、俺、学校で“しゃべりすぎ”って言われて、部活も浮いてて……。家でずっとメモ帳に言葉書いてた。語録って、なんか自分が一番言いたかったことが、そのまま服になる感じで……カッコいいと思ったんだよ」

家元はしばらく沈黙し、ふうっとタバコの煙のような息を吐いた。

「ほな、ひとつ聞くわ。“本気で言いたい言葉”を、今ここで言ってみい」

少年は迷いながら、少し震えた声で言った。

「……《おれを、勝手に終わらせるな》」

その瞬間、家元の目がわずかに見開かれた。

「……それが、“お前の語録”や」

「……え?」

「ワシの言葉をパクる必要、最初からあらへん。お前だけの“泥臭いひとこと”が、一番熱い語録になる」

家元は、自分のノートから1ページを破り、少年に差し出した。

「そこに自分の語録を書け。書いた瞬間から、お前は“語録職人”や。“Jr.”やない、自分の足でちゃんとひとり立ちしている“独立者”や」

少年は震える手でペンを握り、紙に自分の言葉を記し始めた。

その夜、バーJOJO。

マスターが報告する。

「今日、あの子……本名でインスタ始めたっす。“家元Jr.”から“語録見習い”って名前に変えて、全部自作に切り替えたって」

「それでええ。語録は模倣されたら終わりや。継承されたら、始まりや」

家元は、ノートをめくって、新たな言葉を書き記す。

――《奪うな。奪われるほど薄くない、自分の道》

この物語は、俺流総本家の歩みをもとに創作したフィクションです。登場人物・団体・出来事の一部には物語上の演出が含まれます。

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